根本席亭ブログ 500人の笑顔を支える、ネット碁席亭日記 囲碁の上達方法やイベント情報など、日々の出来事を発信していきます。

2017/10/15

種まき


今日パクチーとハーブの種をまいた。



芽が出やすいように、軽くつぶした種を一晩水に浸しておいた。

これから秋冬は虫がつきにくく、成長がゆっくりなので長く楽しめる。

土も夏にトマトを植えていたものを再生させた。




そしていま2つの新しい事業の準備をしている。



1つは『上達の約束』。



本気で上達したい人に、本気で約束する囲碁教室。

そして「上達の法則」を異業種の人にも伝えるセミナー。

1990年生まれ、20歳下の人と組んでいる。



もう1つは『名脇役』。



現役を退いて数年経過した「肩は少し冷えたけど心はまだ冷えてない」

団塊の世代の知見・経験を
中小企業に活かす事業。

1950年生まれ、20歳上の人と組んでいる。



この2つも、今までの経験から種を取り出し、

芽が出やすいように数年水に浸しておいたことに気づいた。



社会でしっかり芽を出し、根を張って大きく育てたい。



鉢植えとも向き合いながら、どんどん楽しくなっていく秋冬になりそうだ。


2017/10/15

横ジャンプ


今日は家のそばでいつも足が向かないエリアを散歩。

こういう時に思わぬ発見があるものだ。



・SmB CAFÉ  https://bankoku-coffee.jimdo.com/直営カフェ/



中野坂上在住23年目で初めてはいった創業58年の老舗カフェ。

これから通うことになるだろう。



・プライスパケット http://pricepackets.com/



小さな雑貨屋さん。ずっとネットショップだったが、月に1度、

こちらをショールームとして開けているそうで、今日は偶然その日だった。



僕一人で歩いていても中に入ることはなかった。

妻が看板にふと足をとめて一緒に一歩足を踏み入れると、

そこはセンスのいい雑貨が所狭しと並んでいた。



人の良さそうな店主ご夫婦と話しこんで楽しいひと時を過ごしたあと、

トマトの肥料や紅茶、水出しアイスコーヒー用のボトルなど数点を買い込んだ。

こちらも常連になる予感。



自分の興味の内側でぐるぐるまわっている日常から、

ふとしたきっかけで一歩横に歩いてみるとこんな発見がある。



「横ジャンプ」が輝いた日になった。



囲碁ファンの共通の想いは「上達したい」だ。



なかなか実現できない人を多くみてきた。



誰かに教わることもなく、独学でコツコツやっているならともかく、

教室に通い、インストラクターの指導を受け続けても、なかなか

上達しない人がいる。



それはなぜか。



・生徒が先生に頼りすぎる

・先生が生徒に教えすぎる



この2つがあると思う。

ではどうすればいいのか。



座談会形式で、先生も生徒も一緒に考えてみたいと思う。



セミナー『上達の約束』 10月25日開催

今後毎月1回、継続します。



https://peraichi.com/landing_pages/view/jotatsu-promise



『男はつらいよ』の寅さんは、結婚するとか冗談を飛ばすたびに

本気で信じてしまう身内を、「シャレが通じないなぁ」と嘆いたものだ。



僕はいつも身内に対して冗談ばかり言ってるのがまずいのか、

「本気が通じないなぁ」と逆である。



しかし一歩外に出ると、いつもの冗談?が通じなかったことを想いだす。



ある暑い夏の日、家の玄関前で、新調したばかりのサングラスが

胸ポケットからなくなっているのに気がついた。



どこかで落としたのかなと道を探しに戻るも見つからない。

仕方がないので近くの交番で遺失物届けを出した。



「えっとどんなサングラス?特徴は?」

メモをとりながらお巡りさんは聞く。



「ポリスです」



「えーとポリスね、はい」

(何だよ、スルーかぁ)



新調したサングラスはお気に入りのブランド「ポリス」だった。

あの時の完全スルーは忘れない。




もう一つ。



昨夏、人生初の入院・手術を経験した。

手術前の検査入院のとき、全身麻酔の耐性を見るのか肺活量を測った。

たぶん人生初の測定だ。




結果は6,300ccもあった。

僕の身長体重から割り出す標準の140%。

念のため2度測定したお医者さんは言った。



「すごいねー。年間で7千人ぐらい見てるけど10人いるかどうかの

肺活量ですよ。あなた
お仕事か趣味で激しくスポーツしてるでしょ」



「いえ、どちらも囲碁です」



「…。あっそう。では検査はこれでおしまいです」

(なんだ、スルーかよ)



シャレは通じたほうがいいのか、通じないほうがいいのか

いまだ答えは出ていない。



今日はシニア(87歳)の自宅で囲碁指導だった。

もう教え続けて9年目。局後の検討のとき、シニアが思わず言った。



「毎回毎回、同じこと言われ続けてもいっこうにいい手が

打てないなんて、やんなっちゃうなぁ」




「ひょっとして先生の教え方に問題があるんじゃないですかー」



付き合いが長いとこういう軽口も飛び出る。

隣で真剣に検討の様子を見守っていた奥様が爆笑している。



「あらこの人ったら、そんなことまで人のせいにね。やぁねー」



人のせいにする‥といったらそれは根本家の専売特許のようなものだ。

もちろん威張れたことではない。




父はいつも、

「お母さんはすぐに人のせいにするから
そういうときは無視しなさい」

と言う。




たしかに、オレオレ詐欺にひっかかったときも、

真似された弟のせいにしていたのには

お腹がねじれそうになったのを覚えている。



先日久しぶりにあった姪っ子(弟の次女4歳)は



「おうちのね。トマトがね。枯れちゃったの」

「えっどうしたの?」

「水あげなかったから」

「どうして?」

「だってパパが教えてくれないんだもん」



こんなところにも引き継がれている。



そんな上から目線で評する僕も、家ではよく色々なことを妻のせいにする。

それを指摘されると反撃もパターンがきまっている。



「だって俺がすぐ人のせいにするのは、母ゆずりだから仕方がないんだ」



2年前、初めて本を書くにあたって

「読ませる文章はどう書くか」の答えを日々探していた。



そんな折、シンプルで素晴らしい言葉に出会った。



「名文よりも明文」



続いてこうあった。



「難しいことを易しく

 
易しいことを面白く

 
面白いことを深く書く」



まさに明文。

これをずっと大事にしたい。



体は食べたもので出来ている。

心は聞いた言葉で出来ている。

未来は話した言葉で出来ている。



最近知ったこのフレーズがお気に入りだ。



特に3番目。

いつも同じことばかり話をしていては同じ未来が待っているだけだ。



新しい話が出来る相手をたくさん持とう。

どんどん話をして明るい未来を創ろう。



箱根の露天風呂で曇り空を見上げながらふと思う。



温泉はやはり「源泉かけながし」だ。

循環とはお湯の鮮度が違う。

お湯が出る口から「どぼっ…どぼどぼ…」

と不定期で噴き出しているのが最高だ。



ユーモアはやはり「軽さが身上」だ。

繰り返し(親父ギャグ)を嫌う。

いつ湧き出るかわからない「巧まざるユーモア」が最高だ。



愛すべきユーモアと温泉。



もっと新しいアイデアを。

もっと新しいお湯を



MOREなのだ。


2017/09/28

モネのマネ?


先日のセミナーのテーマは「真似をしない」だった。

僕は数日間、「真似」という井戸を掘り続けた。意外と深かった。



そんな折、朝刊を読んでいたら、来春六本木の国立新美術館で開催される

印象派展の広告が目にとまった。
真ん中に大きな絵がある。



そうか、モネか。

夏の庭を描いた明るい色彩を見て、たいして詳しくもないのに

知ったかぶりする癖が頭をもたげた。



しかし画家の名前を見るとエドゥアール・マネとあった。

あらっモネじゃなくてマネなのか…。



こういう偶然を僕は見逃さない。



さっそくどんな画家か少し調べてみて驚いた。



1866年、モネの作品がマネのものと間違えられたきっかけで

2人は交流を深める、とあった。
マネはモネを真似たのではなく、

自らが示唆を与えた
印象主義からあとで逆に影響を受けたそうだ。



どちらがどう真似たかはわからない。



確かなことは、僕の頭の中が「真似」でいっぱいだった時、

こんな広告に出会ったということだ。



毎月1回で5ヶ月連続。大手町の3×3LABOで開催したセミナーが本日終了した。



タイトルは『目のつけどころの鍛え方』



第1回 5/29  総論

第2回 6/26 世代を超えた交流から学んだこと

  対談:東瀧邦次氏(日本生涯現役推進協議会代表)

第3回 7/24 「ビジネスを続ける」から学んだこと

    対談:西川喜久氏((株)西川精機製作所社長)

第4回 8/29 人とつながる。人をつなげる。

      対談:若松悠夏氏((株)story取締役)

第5回 9/26 「真似をしない」を科学する

      対談:梶谷誠氏(電気通信大学学長顧問)



『目のつけどころ』

この捉えどころのないものをどう料理するか。

悩む日々が続いたが、5回終了したいま、

この1つ1つが自分の糧になっていることを感じている。



各回のサブテーマを自分の経験から素直に話せる題材をつかったのはよかった。



2回目からは後半に対談をもってきて、文字通り老若男女、

ジャンルも違う人とじっくり対談ができた。僕自身の学びが大きいものだった。



目のつけどころの鍛え方。

AIが人の仕事を奪う、という見方が大勢の今後、

大事な視点だと思う。じっくり着実に育てていきたい。



チラシビジュアル案


 

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