2017/11/22
今晩は2回目の「上達の約束」セミナーだ。
「上達させたい人」と「上達したい人」が集い、
座談会形式で本気で上達について考える。
今日のテーマは「上達する人・しない人」。
事前打合せで、上達しない人の特徴のひとつにこういうのが出た。
「でも…が口癖の人」
モデルケースが頭にうかぶ。
最初から自分の正しさを疑わない人。
アドバイスを疑うところから始める人。
上達しない人の典型といえる。
まず素直に耳を傾け、
そして自分で考えて、
そのあと疑う。
という順番が大切だ。
まず「素直になれるかどうか」が分かれ道となる。
この打合せでは、造語『デモ後進』が生まれた。
でも…は上達を遅らせる。
*上達を本気で考えるセミナー『上達の約束』(11/22夜渋谷)
https://peraichi.com/landing_pages/view/jotatsu-promise
2017/11/06
『上達の約束』が渋谷で始まった。
僕にとって久しぶりのリアル指導だ。
この教室ではとにかく自分で考える癖を
つけてもらおうと思っている。
「教わる」から「考える」へ。
おそらく生徒の皆さんは、「教わる」は
知識を与えられることだと思っているだろう。
しかし僕ら講師が本当に教えるべきは、知識ではなく自信だ。
自信を持つと考えるようになる。
考えると自信が持てるようになる。
どちらが鶏でどちらが卵でもいい。
先生と生徒が、互いにこの輪の中でぐるぐると
まわり始めればしめたもの。
そう思っている。
*新囲碁教室『上達の約束』(返金保証あり)
https://peraichi.com/landing_pages/view/jotatsu-promise-igo
2017/11/05
今日は『上達の約束』開講日。
スタートは4名。
実績ない教室に参加を決めた方はリスクをとってくださった。
本当にありがたい話だ。
これは返金保証があるからリスクヘッジになっていると
思ってはいけない。
僕らの教室にかける時間。そして気持ち。
それにこたえなければならない。
「教えすぎない先生」×「教わりたがらない生徒」
“上達の公式”への挑戦が始まる。
いま、ワクワクしている。
*囲碁教室『上達の約束』
https://peraichi.com/landing_pages/view/jotatsu-promise-igo
2017/10/30
「言葉の意思と意識が響いてきました」
間もなく始める新しい囲碁教室『上達の約束』のページを見た
知人から感想が届いた。
このページをつくるにあたり、言葉は何度も何度も練り直しをした。
最初に起こした文案の跡形はほとんどない。
それには理由がある。
この教室は先生と生徒、それぞれが「約束」することが特徴だ。
先生の約束は、一生懸命教えることではない。
生徒の目標をかなえてあげることだ。
その最大の武器は「言葉」だと思う。
言葉に意思をのせて伝えるのだ。
*新囲碁教室『上達の約束』11/5スタート
https://peraichi.com/landing_pages/view/jotatsu-promise-igo
2017/10/19
間もなく始まる新囲碁教室の打合せでこんな話になった。
上達には「良質な質問」が欠かせない。
教える側の質問も、教わる側の質問も、質が良くなければならない。
質問の質とはどういうことだろう。
教わる側では、
ただ正解を知ろうとする質問
自分の頭を使わず相手に頼る質問
タイミングを考えずふと浮かんだときにする質問
これらは質の悪い質問だ。
教える側では
ただ正解を求める質問
記憶だけをチェックする質問
文脈やタイミングを意識しない質問
これらは質が悪いといえるだろう。
間もなく始まる『上達の約束』は「囲碁教室の新しいカタチ」を標榜する。
先生と生徒で「良質な質問」がとびかう楽しい場にしたい。
*囲碁教室『上達の約束』11/5(日曜)14時スタート!
https://peraichi.com/landing_pages/view/jotatsu-promise-igo
2017/10/12
多くの人が「上達しない」と囲碁を辞めていくのを見てきた。
教える側として何度も悔しい思いをした。
自分の力の足りなさをだ。
囲碁の技量は階段状にあがるのが特徴だ。
筋トレのように練習量に比例するとは限らない。
自分の技量のアップがいつ起こるかわからない。
それは「開眼」に近く、そこが魅力でもある。
開眼の裏には修行がある。だから難しい。
先が見えない修行を、いかに楽しく乗り越えてもらうか。
それに挑戦するのが、間もなく産声をあげる新囲碁教室
『上達の約束』だ。
2017/09/15
「強くなりたい」
囲碁を習っている人の大部分がそう願っている。
自分が前よりも強くなったと感じる喜びは、習い事共通のご褒美だ。
しかしシニア中心に、なかなか強くなれないと悩む人は多い。
では教える側はどこまでそこにコミットできるだろう。
自分の教える技術にどこまで自信を持っているだろう。
「強くなりますよ」
ではもの足りない。
「絶対強くなりますよ」
まだ教える側の覚悟が足りない。
「強くなることを保証します」
こう言い切りたい。
「保証」
この言葉は重いし責任がともなうが、自分をワクワクもさせてくれる。
だからそんな場を創りたい。
2014/04/17
少し間があいてしまいましたが、また再開します。
前回「相手の土俵で囲碁を盛り上げよう!」という話をしました。
岩手出身のA子さんには、まず
「碁石海岸って知ってますか」
から入ってみましょうか。
岩手の大船渡にある風光明媚な海岸です。
全国には碁にまつわる地名が多くあります。
黒の碁石に似た石が多くみられる海岸 、碁石浜や碁石海岸も全国各地にあります。
自分の故郷の話で盛り上がることが出来れば、囲碁が自然と身近な存在になって
心に入っていくことができますね。
次に華道が趣味ということで、
「那智黒っていう石知ってますか」
ご存じ黒石の原料となる石ですが、華道でも花器や敷き詰める石で使います。
そしてお仕事が秘書。経営者の多くが囲碁を趣味としていることはよく知られています。
仕事以外の話題で共通のものが出来ると、コミュニケーションに幅が広がりますよ、と。
スポーツ大好きで世界を出張で飛び回るB君。彼にはまず
「囲碁もスポーツですよ」
の一言から”つかみ”に入りましょうか。
「え~、囲碁が運動ですか!?」
はいそうです、頭も身体の一部です。^^ そもそも運動とは何でしょう。 と笑顔で続けましょう。
中国ではスポーツニュースで囲碁の話題が出てきます。
勝負がはっきりつくものはスポーツなのです。
*囲碁が冬季五輪競技としてエントリーできないか真剣に議論されたこともあるとか。
アメフトも囲碁と同じ陣取りゲームですよね、とか、
囲碁が世界70ヶ国以上で楽しまれているんですよ、といった要領で
「相手の土俵で囲碁話盛り上げる」 できそうですね!
最後にデザイナーのC子さん。
アートな感性を持った方にも囲碁はぴったりなのですが、
「頭がよくないと出来ないのでは」「計算が必要なのでは」といった心配で躊躇しがちです。
こういう方には・・
「囲碁は勝負がつく芸術なんです」
の一言から心をわしづかみしてしまいましょう。
「えっどうして囲碁が芸術なんですか??」
芸術とは時間軸で進化してないもの、と言えます。
何百年も前のモーツァルトや ダヴィンチが今でも毎日親しまれています。
今の囲碁名人も、江戸時代の人が残した打ち方を勉強しています。
芸術なのでどの時代のものでも勉強になるのです。
突然才能が開花したりジャンプするのも芸術です。
小学生の紅白歌手が出たりするのと一緒で小学生で囲碁プロになる子もいます。
コンピューターが人間の域に達していない唯一のゲーム であることも、
芸術に近いゲームということなんです。
と、説明がただ長くなってしまうのもよくないですが、
そこは相手の反応に応じて取捨選択。盛り上がればドンドン話をかぶせていきましょう。
あっC子さんはあとゴスペルが趣味でしたね。
あのゴスペラーズの北山さん、囲碁が趣味なんですが ご存じでしたか。。
「相手のことを知って、相手の土俵で囲碁を盛り上げていく」
教える時にこのことをちょっとだけ気をつけると、効果がぐんと違ってきます。
ぜひ試してみてください!
2013/12/09
前回お話した、「相手の土俵で教えよう!」
今回は、囲碁初めての人向けに雑談するシーンを想定しましょう。
相手の土俵で入門者と囲碁雑談する
これ、簡単そうで、そんなに簡単なことではありません。
ポイントはやはり「相手の土俵」。
そうです。囲碁愛だけで攻めてはだめなのです。
なぜなら相手はまだ囲碁を知らない
というか、おそるおそるノックしてる状態だからです。
注)囲碁愛は必要です。この人がこんなに情熱を傾ける囲碁って何だろう、
と興味を持ってもらえる面もあります。但し、囲碁愛だけで突っ走ると失敗します。
ではここで皆さんの「囲碁雑談力」チェックです。
これから教える相手の情報が入りました。どう「囲碁展開」しますか?
A子さん(35) 岩手出身で趣味は華道です。秘書をやってます。
B君(25) スポーツ大好きで昔アメフトに燃えてました。出張で世界廻ってます。
C子さん(29) 紙のデザイナーです。趣味でゴスペルグループに所属してます。
席亭はこの入門者向け雑談を、「なんでも囲碁返し」とよんでます。^^
上達するには、囲碁に関する小ネタを100準備するところから始めましょう。
慣れてきたら自分なりにカスタマイズしたり、ユーモアをまじえたり。
もちろん正解はありません。席亭ならこんな展開にします、は次回お話します。
2013/12/05
棋力は関係なし、知ったかぶりでどんどん教えよう!
前回寅さんから教わったことでした。
今日は、教える時に一番注意してほしいこと、言います。
「相手の土俵で教えよう!」
えーな~んだ、そんなことはいつもやってます。
はい、そうですか。では相手が少し変な手を打ったとき、
こんなこと、やってませんか?
「あっこれはこっちじゃなくて、こっちなんですよ。」
初心者は、自分なりに一生懸命考えて、ドキドキしながら打ってます。
手直しされてしまうと(正解を言われると)、ほとんどのケースでは
あっそうなんですねー。(という顔をして)
分かりましたー。(となってスルーします。)
なぜなら・・
質問したくても、何を質問していいのかわからないな。
せっかく親切で教えてくれてるのに(分からないって言ったら)悪いな。
こんなこと聞いたらバカだと思われるな。
しかし心の中では・・
「えーでも私はこうしたいからここに打ったんだけどなー」
「俺のこの石は、この手はいったいどうなるんだー」
「どうしてこの手じゃだめなんだ」
ではどうすればいいでしょう。
席亭のお薦めする作戦は
○ 笑顔で、「どうしてそこに打ちましたー?」と、まず相手の考えを聞く
○ その返答をうけて、『徹底的にポジティブに!』 まずその手を褒める
○ そして、ほかの選択肢はないか、再度考えてもらう
この3ステップです。
このキャッチボールがしっかり出来れば、
正解をあわてて教える必要はありません。(!)
皆さんは、正解を教えたい気持ち、抑えてますか?
今日のキーワードは『相手の土俵』でした。次回も続きます。