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根本席亭ブログ 500人の笑顔を支える、ネット碁席亭日記 囲碁の上達方法やイベント情報など、日々の出来事を発信していきます。


棋力は関係なし、知ったかぶりでどんどん教えよう!

前回寅さんから教わったことでした。

今日は、教える時に一番注意してほしいこと、言います。



「相手の土俵で教えよう!」



えーな~んだ、そんなことはいつもやってます。

はい、そうですか。では相手が少し変な手を打ったとき、

こんなこと、やってませんか?



 「あっこれはこっちじゃなくて、こっちなんですよ。」



初心者は、自分なりに一生懸命考えて、ドキドキしながら打ってます。

手直しされてしまうと(正解を言われると)、ほとんどのケースでは

あっそうなんですねー。(という顔をして)

分かりましたー。(となってスルーします。)

なぜなら・・



質問したくても、何を質問していいのかわからないな。

せっかく親切で教えてくれてるのに(分からないって言ったら)悪いな。

こんなこと聞いたらバカだと思われるな。



しかし心の中では・・

「えーでも私はこうしたいからここに打ったんだけどなー」

「俺のこの石は、この手はいったいどうなるんだー」

「どうしてこの手じゃだめなんだ」



ではどうすればいいでしょう。

席亭のお薦めする作戦は



○ 笑顔で、「どうしてそこに打ちましたー?」と、まず相手の考えを聞く

○ その返答をうけて、『徹底的にポジティブに!』 まずその手を褒める

○ そして、ほかの選択肢はないか、再度考えてもらう



この3ステップです。

このキャッチボールがしっかり出来れば、

正解をあわてて教える必要はありません。(!)



皆さんは、正解を教えたい気持ち、抑えてますか?



今日のキーワードは『相手の土俵』でした。次回も続きます。



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寅さんから教わる囲碁上手への道、3回目(一応最終回)になります。

さて今日は間接的に見習うべき点を見てみましょう。



 ○知ったかぶりは教え上手の第一歩



旅先で偶然会った義弟のお父さんに紹介された今昔物語を

「えっこんにゃくが何だって?」

しかしその数日後、義弟に諭すように言います。

「いいか博、これは今昔物語と言ってな・・・」

まるで小さい頃から『人生の書』にしてきた人の口ぶりです。



ご存じの通り恋愛に関しては失敗ばかり、初心者の寅さん。

しかし恋愛に悩む若者に対しては、

「お前いいか、芸者は座敷で口説くもんだ・・」

『超上から目線』でカリスマ恋愛達人のごとく。



どちらのケースも、寅さんの話を聞いた相手は、すっかり心を動かされます。

これ、映画を見てる側の心境として当然、

「どの口が言うか~自分を棚に上げて~」

となって、そこがユーモアのツボです。

しかしこれは、実生活でも立派に活用できる戦略なのです。



皆さん、囲碁教える前に

「私なんかまだ〇〇級で弱いから~」

「人に教えるなんてやったことないしとても~」

と思い込んではいませんか。



ここで大事なこと言いますのでしっかり聞いてください。^^

 囲碁教える力と盤上の棋力、関係ありません。



囲碁教わって10分たった人は、全く囲碁知らない人の『いい先生』になれる

可能性あります。10級の人は20級の先生になれるのです。

そしてその10級の先生より初段の先生がいい先生かどうか。

「それは分かりません」



今日は教える技術ではなく、その前提の「教えようという気になる前のハードル」

とっぱらって楽しく教えてもらおうと、寅さんに登場頂きました。




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製品力ではなく、人間力で売ってしまう寅さんから、たくさん学べます。

ちょっと大げさに言ってしまうと、

教え上手を目指す皆さんは、囲碁愛ではなく、人間愛で教えましょう

となるのでしょうか。



「囲碁愛ではなく人間愛で」



つまり相手が何に興味があって何が欲しいのか、

よく観察しながらこちらのトーク行動を変える



ということですね。すでに本ブログで何度も言ってきましたが大事なのでまた書きます。

ここで皆さんの心の声が聞こえてきました。



「そうは言ってもルール教えなきゃ始まらないでしょ」

「相手が1人だったらいいけど、たくさんいたらどうするの」



直接の答えは今日は保留します。これからのブログでまとめるかもしれません。^^



さて寅さんは、売るときに必ず、製品と目の前に立つお客さんを結びつける

「ストーリー」を即興で創り上げています。

そうです。寅さんには、人への深い愛情があるので、すぐにストーリーが

湧き出てくるのです。製品愛だとストーリーがその人その人には創れません。



教え上手を目指す皆さんがこれを真似ない手はありませんね。



「お爺さんが囲碁が好きで、今度会ったら驚かせようと思って来ました」



こう自己紹介で話してもらった人に対してその日のキーワードは「お爺さん」です。

教えながらも、このワードを何度も使いながら、「その人にとっての囲碁ストーリー」

一緒に創ってあげます。



相手の心を動かす「教え上手」になるには、囲碁力、囲碁愛に頼らず・・・



寅さんに感謝しつつ、皆さんも一緒に人間力を磨きませんか。



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四谷赤坂麹町、チャラチャラ流れるお茶の水。粋な姐(ねえ)ちゃん立ちしょんべん。



ご存じ映画「男はつらいよ」で寅さんが発する口上です。

テキ屋稼業の寅さんは、全国各地のお祭りで、通りがかりの人に次々と声をかけます。

この寅さんから、教え上手になるためのヒントがたくさんもらえます。



寅さんの相手は、たまたまそこを通りがかった人。

その商品に強い関心があったわけではない人。(但し少しは興味をもてる人)



囲碁教え上手の相手は、囲碁熱が「中」以下の人。

少しは関心あるけど、それが強いものではない人。



なんと同じじゃないですか!^^



そして寅さんのゴールは「商品を買ってもらうこと」

教え上手のゴールは「囲碁ファンになってもらうこと」

ジャンルも時間軸も違いますが、「関心が強くない人の心を動かす」点で同じなんです。



そんなわけで、囲碁上手を目指す皆さん、その視点でもう一度寅さんを見てください。



・思わず立ち止まってしまう、笑ってしまう楽しい口上。明るい雰囲気。笑顔笑顔。



・寅さんの商品説明は最小限。その商品がどうしてここに置かれるようになったか、

 なぜこんなに安くできるのか、ストーリーを重視。(理性ではなく感情にアプローチ)



・寅さんは1人1人に語りかけ、その人にあわせた口上を。

 「ちょっとそこのお兄さん、いまあなたは恋をしてるね」

 そしてそこから(ちょっと強引に)ストーリー展開させて商品と結びつける。



このブログの読者の皆さんは、もうお分かりですね。

まずは頭の中の下記等式を一旦解除してくださいー。^^



囲碁教える=ルールを教える=製品説明



寅さんがテキ屋で生きていけるのは、扱う商品に愛情を持っているから、でしょうか。



もちろん、囲碁上手を目指すのに、囲碁への愛情が不要なわけではありません。

しかし、多くの場合その愛情が、囲碁上手への道をふさいでいる現実があります。

相手に応じて、その相手の段階に応じて、演じる力。それが求められています。



次回も、もう少し寅さんにお付き合い頂きましょう。



寅さん



今年はクリスマスソングがかかるのが2,3週間早い気がします。

音楽の世界では、1ヶ月前、勤労感謝の日ぐらいが解禁の暗黙の了解があったと聞きましたが。。

街のイルミネーション、商戦も11月入ってすぐに始まっています。



ちょっと待ってほしいなぁ。もう少し秋を楽しみたいなぁ。

と愚痴ったところで、街中歩けば僕の聴覚、視覚、冬を感知。



長い暑い夏が終わり、小さい秋が見つかるかな~という頃に、季節外れの台風。

それが終わると突然冬のような寒さ到来。



今日は久しぶりに暖かいなぁ、小さい秋に戻ったかなと思ったら

「今日は小春日和の天気になりました」とニュースキャスター。



そうか、こういう時に便利な秋言葉がないのか。



自然には逆らえませんが、せめて人間が創りだす季節感は、

1つ1つ順番に、そして大事にしたいものだなぁと思う席亭です。




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