2017/09/25
同志であり仲間だった奴が、5日前に突然行方不明になった。
その直前まで連絡をとりあっていたのだが、原因がわからない。
事件、事故、それとも…。
あらゆる可能性が頭をめぐった。
それが先ほど、探さないでほしいという要望とあわせて無事でいるとの
一報が警察から入った。
ほっとしたのは言うまでもない。ご家族もさぞかし安心したことだろう。
とにかく取返しがつかないことになっていないのは大きな、大きな喜びだ。
悩みに気づけなかったのは悔やまれるが、
これからまた、仲間の歴史は積み重ねられる。
もう探しはしない。
というより、手がかりなしで探せない。
しかし、こんなことで「仲間」が終わりはしない。
いつでもまた笑顔で会えると思う。
この話をネタにして、飲める日が来ると思う。
そんな日をゆっくり待つことにしよう。
2017/09/24
昨日のブログでふれた、お墓購入のときのこと。
積極的に本プロジェクトを推進する母が熱弁をふるう。
「もうこれからは何が起こるかわからないから、
色々と準備しておかなくちゃね」
母は74歳、父は76歳。
まだまだ元気だがたしかに備えておくことは大事だ。
「あと、もしお父さんより私がさきにいっても
お父さんがお参りにくるわけないじゃない」
父の性格をかんがえると、そうかもしれない。
「だから私はお父さんよりも先にいかないために、一日でも長く生きるのよ」
そうか。そんな動機もあるのか。
まぁとにかく2人とも長生きしてくれれば、息子としてはなんでもいいかな。
2017/09/23
何十年も前に両親が八王子に購入したお墓を、都心型に引越しした。
そのお墓にはまだ誰もはいっていない。
お彼岸ということもあり、お墓参りの人で建物内は混雑していた。
ICカードをかざして待つこと1分。
空いているブースが自分の家のお墓となる。
お墓なんて興味ないといいながらも法曹界にいた父は、
永代供養の法的意味や50年後のビル耐用年数後の権利関係など質問していた。
こうしたタイプのものが世に出てまだ10数年だが、
今日購入したところは、7,000家族のお墓を収容する能力があり、
既に2/3は販売済という。
年間使用料も50年分前払いした。50年後、僕は97歳。
その頃のことを母は色々と心配していた。
弟がひとこと。
「大丈夫。その頃は母さんもう口だせないから」
笑いがおこった。
つい20年前、いまの様相は考えられなかった。
進化するお墓は、50年後はどんな状態になっているだろう。
2017/09/22
久しぶりにランチを誘われた。Kさんは79歳。僕がいた商社のOBだ。
レストランの席につくなり1冊の本を出された。
「これ、もしずっと持っててくれるならあなたにあげようかと思って」
随分昔の本だ。茶色く色あせたセロハン紙に包まれた箱から、
そおっと取り出してページをめくるとほとんど読まれたことがないのがわかる。
「囲碁がもっと強くなりたくて定期的に買ったんだが、
買って満足しちゃってね」
本の名は『現代囲碁大系第一巻 明治・大正名棋家集』。
今から35年前に発刊された全集で47巻。
なんと全部新品で揃っているという。
当時の値段で1冊3300円。高価なものだ。
ぜひ譲り受けて大切にしなければならない。
「坂田栄男夫人に頂いた碁石もうちにあるんだ。これもいつかあげるよ」
50年間は責任をもってしっかり所持します。
そして本も碁石も、その本分を果たしてもらうようにします。
2017/09/21
先日テレビで放送された『男はつらいよ』誕生秘話のなかで、
これは「愚兄賢妹(ぐけいけんまい)」の物語だと山田洋二監督が言っていた。
僕は寅さんのファンなので、この言葉がピッタリであるのはよくわかる。
一方、10年ほど前に大ヒットした米国ドラマで『プリズンブレイク』がある。
ついはまって何度も見たものだ。
一言でいえばこれは「愚兄賢弟(ぐけいけんてい)」の物語だ。
人の心をとらえるストーリーに「愚兄」は大事な役割を
果たしているのだろうか。
そういえば僕には2歳下の妹と5歳下の弟がいる。
2人にはいつも心配をかけているが、何らかの役割を担っていると思いたい。