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根本席亭ブログ 500人の笑顔を支える、ネット碁席亭日記 囲碁の上達方法やイベント情報など、日々の出来事を発信していきます。


2020年2月、読売新聞水曜夕刊で4回連載を頂きました。



サイト運営で気づいたことや思い出の1局を綴りました。



第1回は石音で生れる囲碁仲間の「輪」についてです。



読売_1




 



今年の年末年始は、ちょっと「特別」だった。

何が特別かというと、いつもよりすこし「普通」だった。



もっとも「ハレ」の時である正月が、

めずらしく「ケ」に近寄った。



僕の側の家族で集まることもなければ、

どこかに旅行に行くこともなかった。



思えば年末年始に両親が家にいないのもはじめてだ。

グアムクルーズに旅立つ両親を横浜桟橋で見送った。

弟家族もサンディエゴの妹の家に行っていた。



すこし普通に寄った日々を過ごして思う。



間もなく完成する家では、ハレよりもケを大事に

毎日を暮らしたい。



よく考えてみたら、旅に出る両親を見送るのは初めてだ。



風が強めだったが、透き通るような青空で

海のそばは気持ちがよかった。



グアムへの年末年始クルーズ10日間。



目を悪くして以来、行動範囲が狭くなりがちな父も

今日はいつもより心が弾んでいるようだった。




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食欲の秋。

秋は美味しい食材が次々に登場する季節だ。



そのなかで、あまり目立たないが毎年心待ちに

しているものがある。



こんにゃくだ。



えー、こんにゃくに旬があるの?



僕もそう思っていた。



だが6年前、はじめて自分でつくってみてから

秋深まる頃から冬は、こんにゃくの季節になった。




芋は日持ちがしないため、ネットで買うしかない。

昨日、群馬から届いた芋だが、2つで送料ふくめて千円ちょっと。

この2つからふつうの
こんにゃくが20枚はできてしまう。



味噌田楽、煮物も美味しいが、

お薦めは
なんといっても刺身こんにゃく。



歯ごたえも味も、今まで食べていたのは何?

となるのは
まちがいない。



お店の説明にこうあった。



同じフライドポテトでも粉からつくっているものと

芋をあげたものでは味が全然違う。こんにゃくも同じで、

市販されているほとんどが粉
からつくられている…。



手間はかかるがお金はかからず、

つくるのも供するのもイベントになる。



まだつくったことがない方は、ぜひ一度挑戦を。



下仁田ぜいたく庵 https://item.rakuten.co.jp/zeitaku-an/o-51/#o-51




20181120


2018/11/06

大きい秋


辞めて15年以上経つが、社会人をスタートさせた会社への想いは、

想像以上に大きかった。



会社の保養所がたちならぶ那須の山中を散歩していると、

まるで今日、僕をそこで待っていてくれたかのように現れた。



買い手が見つからないまま長いこと放置されているようだ。

建物の前にかけられたチェーンは、ところどころ赤茶色く錆びていた。



周囲は紅葉の盛りで、光の加減で一瞬一瞬、趣がかわる。

朝陽に照らされた葉を裏側から見るのもまた美しい。



人気(ひとけ)のない前の会社の保養所の前で、

ゆっくり
「大きい秋」をかみしめた。




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