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根本席亭ブログ 500人の笑顔を支える、ネット碁席亭日記 囲碁の上達方法やイベント情報など、日々の出来事を発信していきます。


踏切で遮断器が降り始めたので渡るのを諦めた。



間もなく右から電車が来て、通りすぎてから遮断器が開く。

となるのが僕の中での常識だった。

ところが…



今日は遮断器が降りて右から電車が来て、

それが通り過ぎる前にまた遮断器が開いた。



「あらっ」と意表をつかれた。



危ない!という話ではなかった。

やってきた電車はそのまま右のホームに停車して

そのあと遮断器が開いたのだ。



ではなぜ最初に遮断器が降りたのか…。



その電車は特別だった。

停車中の車両は先頭車から煙がたちのぼっていた。

いったん遮断器を下ろさないと、電車が止まる前に電車の前に

回り込む人がいて危険なのかもしれない。




僕は今日、秩父鉄道の長瀞駅で人生ではじめてSLに遭遇した。

しかし、踏切の常識を超えた遮断器の動きに心を奪われた。



IMG_7323



30代の僕の本棚は、恥ずかしながらビジネス本と囲碁本で

埋め尽くされていた。




これは明らかに「本棚の栄養不足」だった。



本棚は自分の脳の外付けハードディスクだ。

つまり、僕自身の栄養不足でもあった。

30代の僕は偏食ならぬ偏本だったのだ。



あれから10年、「偏本」はだいぶ改善された。

食べ物や健康、紀行文、美術、歴史、エッセイ、小説など

少しずつ増えてきた。




そろそろ年末だ。

今年読んだ本と、読みかけの本、これから読む本、

優先順位をつけながら入れ替えよう。



来年は今年よりもさらに滋味に富む

「かっこいい本棚」を目指そう。



僕が理事を務める(一社)全日本囲碁協会では

毎年2月の建国記念日に大会を開催している。



今日はその企画の打合せで中心メンバー、33歳から88歳まで

8名が集まった。
うち4名が80代だ。



来年2月12日は、今までの内容を一旦全部白紙に戻して

0から新しいものを
創りあげることになった。



過去を捨てる勇気。

変わろうとする気概。



年長者が率先して新しい、若々しい一手を打とうとする、

気迫溢れるこの打合せは、
これからもずっと僕の記憶に残るだろう。


 

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