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根本席亭ブログ 500人の笑顔を支える、ネット碁席亭日記 囲碁の上達方法やイベント情報など、日々の出来事を発信していきます。


教えるときに一番教えたいものは何か。

考えたことがあるだろうか。



囲碁の場合は、ルール、布石、定石、手筋など、盤上に関する知識や

テクニックはそれこそごまんとある。



しかし僕が一番教えたいのはそれではない。



「自信」だ。



とにかく自信を教えたい。



自分が持っているポジティブなエネルギーに気づいてもらう。

教えるときはこれに一番
気を配りたい。



ここさえクリアできれば、必要な知識やテクニックは覚えも早くなり、

忘れても
それをネガティブにとらえない心のゆとりが生まれる。



しかし「教える=覚えてもらう」の公式に従うと、

人間だから「忘れる」がセットになる。

「忘れる」への恐怖を植え付けてしまい、一番大事な「考える」に

頭が向かなくなる。その結果、上達に
つながらない。



では自信をどう教えるのか。



まず相手を知ることがスタートだ。

そして相手が発する言葉に耳を傾け、

自分が発する言葉もその人向けに選ぶ。



その地道な繰り返しにしか答えはない。



石音歴10年のシニア女性からプレゼントが届いた。



息子さんが経営するチョコ専門店から

石音インストラクターと席亭宛てに12箱だ。



今まで何度もこうして頂戴している。

石音で楽しんで頂いている気持ちが伝わってきて、

席亭として毎回嬉しさがこみあげる。




チョコは「バーマンズチョコレート」という。

息子さんの造語だそうで、バーテンダーが造ったとても洋酒な生チョコだ。

バレンタイン前には日本橋三越や新宿小田急でも買えるらしい。



今日は午後、渋谷で囲碁教室『上達の約束』があった。

早速メンバー4名と我々講師2名で極上のチョコを頂いた。



まったくクリスマス色がなかった盤側に

一瞬華やかな空気と笑顔が広がった。



*バーマンズチョコレート

http://www.bar-choco.com/page/1



間もなく4回目の年男となる。そう、僕は戌年だ。



しかし今までの人生、犬とは全くといって接点がなかった。

苦手意識は特にないが、
飼いたいとか、かわいいといった感情を

もったことはなかった。



今日、つれの姪っ子に自宅に招かれたらペットとして届いたばかりの

生後3ヶ月の子犬がいた。トイプードルとマルチーズのハーフらしい。



5歳の女の子に、
だっこしてごらんと言われて、恐る恐る抱いてみる。

慣れていないので不安定感抜群だ。




「似たもの同士だね~」



というつれの台詞に気の利いた返しをする余裕もない。



しかししっぽをふりながら喜んでいる様子を見るうちに、

かわいいなぁと素直に思った。




動物のお腹をかかえると、当たり前だが鼓動や呼吸が手に伝わってくる。

生き物と
触れ合うのは久しぶりだが楽しくなってきた。



2時間後、ケージの前に陣取り、子犬の一挙手一投足を

じっと観察する僕がいた。




IMG_7383



この挨拶をする機会が増えてきた。



次に会うのは新年、という時だけ期間限定で登場する

この言葉の
響きは結構好きだ。



発する自分も「よし、いい年を迎えるぞ」と気持ちが前向きになる。



そういえば今年の元旦、実家でのことを思い出した。

4歳になったばかりの姪っ子を隣家に挨拶に連れていった時、

彼女は堂々と挨拶をした。




「よいお年を!」



そのあとに省略されている言葉まで教わらなかったのだろう。

思わぬ視点に周囲の顔がほころんだ。



2日連続で87歳のシニア宅を訪れた。



僕はいつも10分ほど前に到着して、1Fのロビーで時間を調整してから

彼が住む23階に向かう。



約束の90秒前に下で部屋番号を押して開錠してもらい

エレベーターであがると
ほぼ丁度の時間に玄関前に到着する。



今日は僕が到着すると、既に玄関の扉を開けてニコニコしながら

腕時計を操作する仕草をしていた。



「根本さんの到着にあわせて時計を調整しようと思ってね。

時報より正確だからね」




独特のユーモアだ。信頼されていることが伝わり素直に嬉しい。



ところで僕は、いつも同じ電車に乗って、駅から歩く速度で

微調整して来ていることに
なっている。



毎回階下で調整しているのはここだけの秘密だ。


 

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