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根本席亭ブログ 500人の笑顔を支える、ネット碁席亭日記 囲碁の上達方法やイベント情報など、日々の出来事を発信していきます。


「ものづくりはものに思い入れがなければ出来ないですから」



もう10年以上も前から無くなってしまった

「純国産アーチェリー弓具」の復活を夢見る社長の言葉だ。



昨晩のNHK『凄ワザ!』で紹介された弓具を

先週僕は実際に手に取ってみる機会があった。



社長とは7月に大手町のセミナーで対談した縁で

明日船堀で開催されるシンポジウムでモデレータ

やらせて頂くことになったのだ。




ふだん接点のない下町の町工場のひとたち。

そしてものづくりの世界。



囲碁もシニアも関係ないが、なぜかわくわくしている。



プロジェクト桜 http://www.prj-sakura.com/



「言葉の意思と意識が響いてきました」



間もなく始める新しい囲碁教室『上達の約束』のページを見た

知人から
感想が届いた。



このページをつくるにあたり、言葉は何度も何度も練り直しをした。

最初に起こした文案の跡形はほとんどない。



それには理由がある。



この教室は先生と生徒、それぞれが「約束」することが特徴だ。

先生の約束は、一生懸命教えることではない。

生徒の目標をかなえてあげることだ。



その最大の武器は「言葉」だと思う。

言葉に意思をのせて伝えるのだ。



*新囲碁教室『上達の約束』11/5スタート

https://peraichi.com/landing_pages/view/jotatsu-promise-igo



僕はもとより珈琲が好きだが、詳しくはない。



美味しい珈琲と美味しくない珈琲の違いは、なんとなくわかるが、

豆の種類や挽きかた、淹れ方にほとんど興味がない。



すっと頭に入らないからか。

たとえば豆の呼び名は、国名や地名だったり、山や農園の名前だったり、

それぞれが組み合わされて
いたりとばらばらだ。



「ブレンド」がずっと固有名詞だと思っていたぐらいだから、

生来のものぐさな態度で接してきたといえるだろう。



それがこの半年ぐらいで、少しずつ興味が沸くようになってきた。



その理由は僕の場合「表現」だった。



珈琲では酸味や苦みといった普通のいい方に加えて、

「爽やか」「軽やか」「野性味ある」といった形容詞がつく。

珈琲なのにときに「ナッツのように」「レモンティーのような」

「花のような甘い香り」とくる。




ふだん食事していて「爽やかな苦み」などとはいわない。

しかしあるとき飲んでからメニューに添えられた表現を見て、

「なるほどな」「うまいこと言うな」と思ったのだ。




そして次は、出来ることならその言葉を自分で紡ぎたい

いう思いが沸いてきた。



答えあわせのような、そのむこうにある独自の表現の創造のような。

いま、そんな楽しみの最中だ。



「好きで詳しいもの」に生まれ変わる途中なのかもしれない。



いま準備中の『名脇役』は、

シニアの「選ばれる喜び」をプロデュースする事業だ。



シニアになると、この喜びを味わう機会が減る。

今まで持っていた「選ばれるはず」という自信は

年月とともに少しずつ、緩やかになくなっていく。



現役時代の長きにわたる「選ばれるための戦い」を経て

いま静かな日々を過ごす。これはこれでいいかもしれない。



しかしその人が持っている経験・知見・技術・人縁といった無形の財産が、

その自信の消失とともに社会から
消えていくのも事実だ。



それら財産は、もっている人自身も

「できれば誰かに伝えて役立たせたい」

と思っているが、なかなかその機会はない。



とにかく「きっかけ」が必要だと思う。

それをこれから僕が創る。



先が見えない今だからこそ先に生まれた人にきけ。



こんな声にしたがって、僕は「シニアに学べ」を標榜している。

先に生まれるで「先生」なので自然だと思う。



僕に「シニアに学べ」を気づかせてくれた人が亡くなって、もう4年半になる。



その「先生」は「先死」でもあった。

そして今でも学びを届け続けてくれている。


 

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