2012/08/09
囲碁を教える際の事前準備、1番目は身だしなみ、
2番目はコミュニケーションパイプでした。
さて3番目は「なぜいま目の前に座っているのか把握しよう」です。
囲碁に限らず「教える」という事の最終目標は一つ、
「相手のモチベーションを高めること」です。
当然、相手が求めるものが分かってないと、話になりません。
まずはここまでいいでしょうか。^^
最近囲碁入門者は大きく次の3パターンに分類できます。
1.習い事派
女性に多いです。このグループの人かどうかをチェックするのは
簡単です。「ほかに何か趣味でやってますか」と聞いて
どこか教室にいったことがあるものが2つ、3つあるタイプの人
はここに入ります。
このグループの人は「分かる」「上達する」楽しさを求める
傾向が強いです。
2.交流派
仲間・異性・家族、といった交流目的で、ツールとしての囲碁に
魅力を感じて始めようと思う方になります。
入門からなるべく早い段階で、仲良くなるような仕掛け
(ペア碁・相談碁・団体戦)を取り入れると効果があります。
3.なんとなく派
最近「囲碁ガール」という言葉の認知度や露出が高まるにつれて
このカテゴリーの入門者が増えてきました。
「友達に誘われて」
「なんか最近はやっていると聞いたので」
「雑誌やテレビで見ました」
興味の度合いは一過性だったり、とりあえず来てみたという程度。
囲碁普及はこの層を囲碁ファンにできるかどうかに
かかっています。
皆さんこの「なんとなく派」に対して、
「習い事派」と同じアプローチで教えてはいませんか?
この3つのグループに、どのように教えたらいいか、正解はありません。
教える人それぞれが、自分の頭を使い試行錯誤するしかありません。
但し事前準備を怠り「教えたいことを教える」という姿勢では、
潜在囲碁ファンをどんどん無くしている結果になります。
「相手を知って教え方を変える」
できていますか?