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2017/10/24

17年目の真実


この家に住んで17年が経つ。

その間、何度蛍光灯を変えたか覚えていない。



しかし、天井の蛍光灯からぶら下がる紐が外れたのは

今日が初めてだった。




せっかくだから、長い紐にして、寝ながらオンオフできるようにしよう。

ものぐさな方向ではすぐにアイデアが浮かぶ。

円形の蛍光灯のカバー外に出ている、レバーに結び付けて準備OK

さっそく引っ張ってみた。




あれっつかない…。



もう一度強めに数度引っ張る。

いつも手に伝わる「明るさの段階」がない。



さては何かやってしまったか。紐が外れたときに何かが起きたのか。

そう思ってカバーを外し点検する。


異常は見当たらない。



うーむ。こういう時に人の頭は進化するもんだ。



本当は「いらっ」としている自分を無理やりポジティブに変換して、

違う部屋の同型のものと行き来すること数度。


ようやく原因がわかった。



カバーの外に出ているレバーに単に結びつけるだけではだめで、

そのレバーの奥にある「何か」に紐がつながっていて、


それを引っ張って今まで電気をつけていたのだ。



下から見れば単純にレバーを下げているだけに見えた紐。

17年間、ほぼ毎日何度か使ってきた。

恐らくその回数は
2万回は越すだろう。

しかし一度たりともその仕組みに
思いをよせなかった。



こんな日常の習慣の裏に、思わぬ仕組みが隠れていた。



少し首が痛いが得した気分だ。


 

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