2018/10/11
先日、台風の影響で都内に史上3番目の強風が吹いた。
その時旅行で青森にいた僕は気が気でなかった。
前日に棟上げをしたばかりだったからだ。
まだ壁も屋根も出来てなかった。
風速39mの暴風雨に生まれたての骨組みは耐えられただろうか。
養生のブルーシートは飛ばされていないだろうか。
数日後、気持ちのいい秋晴れの中、様子を見に行った。
「台風の翌朝ここにきたとき、最初、この道は行き止まりだったかなと
勘違いしたんですよ」
2軒どなりの家の大木が倒れ通行止めになる騒ぎだったと棟梁は言う。
「9月後半の雨で工事が遅れ気味なのが幸いしました。ほかの現場では
屋根が飛ばされたとか壁が壊れたという話も聞きました」
未完成だから弱いというのは素人考えで、どうやらその逆だったようだ。
そうか。僕もまだまだ未完成でいいんだ。
そう勝手に解釈して、気もちがさらに前向きになった。