2014/06/11
新システムになってユーザーから色々な声を頂いている。
「あれが出来るようにしてほしい」「これはもっとこう変えてほしい」
発信してくださるというのは、想いが強いということ。
貴重な意見に耳を傾けつつ、反省、修正すべき点を一つずつ対応してここまで来た。
しかしあえて対応してない事がある。
それは、”挨拶の自動送信” 機能。
旧石音にはあったが新石音ではあえて外した。
チャットの苦手なユーザーや、毎回同じ文言を打つ面倒をサポートする機能だ。
挨拶以外にもよく使う文言が定型文となり、備わっているネット碁が一般的だ。
石音は囲碁に限らずオンラインゲームの世界で、”交流度世界一”を目指している。
匿名、アバターが当たり前の世界に、文字通り一石を投じたいと思って創った世界である。
便利さを多少犠牲にしても大事にしたいことがある。
以前こんなことがあった。
80代のメンバー。チャットはほとんど出来ずしばしばローマ字に。
対局後にいつものように
「チャット無理しないでください。あそこはこう打つのもありましたね・・」
何本かコメントを打つも反応なし。
こちらは事情が分かっていることも伝え、終了しようとしたその時だった。
「敗軍の将、兵を語らず」
正しい変換で見事な一言が返されてきたのである。
チャットが打てないのではなく、打たなかったのである。
短い言葉だったが、そのタイミング、その空気、そのお写真から
色々な情報が発せられているように感じた。その時、あぁこれだと気づいたのだ。
年代の幅が広いファン層、当然チャットの得手不得手はある。
もし挨拶できなくても、相手が年配の方なら、当然苦手なんだろうなと想像できるだろう。
またゆっくりでも、一言でもコメントがあれば、その想いは通常の人より伝わるだろう。
逆にチャットに不自由しない年代の方が、何もコメントせずであれば、
それがその人だということだろう。
自分流にカスタマイズしたコメントを保存、送信する機能も
今のところ実装の予定はない。
面倒でも、その日、その瞬間、その相手に対して、発したいと思う一言を、
無理せず出来る範囲でチャットしてほしい、そう願っている。