2017/12/08
この時期になると僕の心は時折「右斜め上」に向かう。
世界地図で右斜め上。それはアラスカだ。
今夜も世界最長の犬ぞりレース『ユーコンクエスト』を
テレビにかじりついて見た。
今頃どんなオーロラが出ているだろうか。
いま何度ぐらいだろうか。
番組を見ながら、映像を勝手に自分の脳内で変換し始める。
こうした想いを持てる場所があるのは
人生において幸せなことだ。
大学三年の2月、初めてアラスカの玄関口アンカレッジを訪れた。
当初1週間ぐらいの予定だったが、アラスカは
そんな簡単に僕を離してはくれなかった。
結局22日間、滞在した。
陸路のない北米最北端の村、バローにまで足を伸ばした。
マイナス35℃の中、凍った北極海の上で寝そべり、
エスキモーに写真を撮ってもらった。
あれから四半世紀が経とうとしているが、想いが衰える気配はない。
四度目のアラスカもそう遠くはないだろう。