2018/06/23
いま家を建てようとしている。
この人生最大の買い物の「おまけ」で30万円までの
無垢テーブルが工務店からプレゼントされることになった。
買い物とは、「なんとなくの予算」の中で偶然の出会いを
楽しむものだと思っていたが、今回はちょっと勝手が違う。
まず予算が厳密だ。
税込で30万円を1円でも越えたらどんなに気にいっていようと、
差額を自分で払うといっても駄目だ。
そして買う物の、木の価値が素人目にわかりづらい。
15万円と30万円、と倍ちがっても値札を隠されるとお手上げだ。
自分にとって値段の高いものがいいのかもよくわからない。
ほんとうはカタログギフトのように、同じ値段の中からどうぞ、
とされると安心だが、5万円から30万円まで200種類からどうぞ
といわれると、右往左往となる。
同じものが2つとなく、色や固さの経年変化など、
見た目で判断できない面もある。
おまけなんだから、多少のことはいいじゃない、とはならない。
おまけだから「こそ」、買い物以上に悩みが深くなる。
「人生最大のおまけ」を前にして、
はからずも自分の器の大きさが露呈する日々がつづく。
写真:候補のひとつ ヤマザクラ