2018/02/03
僕のサイトではお試し中の方とよくデモ対局をする。
操作に慣れてもらうのと、棋力を判定するためだ。
今朝は小学五年生の男の子と対局した。
大分在住で周囲に教えてくれる人がいないという。
お父さんからメールを頂いた。
小学生で既に五段で登録しているだけある。
軽い指導のつもりが、気づくと僕は座りなおしていた。
予想以上に強い。そして着手が早い。
しかし全部の着手が早いかというとそうではない。
こちらが「宿題」を出したときだけピタりと止まる。
まるで野山を駆け回る小熊が、ベテラン猟師のワナの手前でだけ
立ち止まって慎重に歩くように。
囲碁は別名「手談」という。
文字通り「着手で談話する」ゲームだ。
「あなたここ守らないとだめよー」
「いや、まだ大丈夫でしょ。それよりあなたこそ、そこ心配ないの?」
「私のはまったく問題ないです」
こんなやりとりが無言のまま、盤上に置いた石だけで表現されていく。
今日はデモ対局といいながら、
久しぶりにこうした「手の談話」を楽しんだ。
そしてその談話の結果はどうだったのか。
囲碁サイトなので「続きはWEBで!」
と言いたいところだが・・・。
大熱戦のすえ、見事に僕が討ちとられた。