2018/01/04
うちの母に限らず、加齢とともに
「言いたいことはわかるけど、それじゃないんだよなぁ」
ということが増えてくる。
こちらもいちいちつっこまずに、勝手に「変換」して理解する癖がつく。
2年前に出版したとき、母の第一声を覚えている。
―どうせあなたの本なんて売れないんだから
本屋さんに頼んで『花火』のそばにでも置いてもらいなさい。
これはいいとしても、ものには限度というものがある。
いつだったか、電話のついでに小学一年生の姪っ子(孫)の話になった。
―最近の小学生はすごいわよ。帰宅のときに学校の門を出ると
「いま門を出ました」ってお知らせがお母さんにくるらしいの。
あれなんて言ったかしら。そうだ、きっとJアラートがついてるんだわ。
日本中が真剣に心配しているものとGPSを間違えるとは不謹慎だ。
放置しておくとほかでも言いふらしそうだから、
久しぶりにつっこもうかと思ったが、結局やめた。
この3文字も少ししたらすぐ別のものに置き換わってしまうに違いない。