2018/06/28
いつもと同じメンバーでは成長がのぞめない。
ここはリスクをとってでも変えないといけない。
今夜決戦のW杯の話に聞こえるとしたら、それは偶然だ。
来月中旬に米国から姪っ子たちが来日する。
それにあわせて3日前、二十日大根をプランターに植えた。
日当たりが限られる西向きベランダでは欄干が一等地だが、
既に中玉トマト6鉢が鎮座していた。
当エリア監督就任3年目の僕は、
冒頭の決意をもって、メンバーチェンジを行った。
赤い実をつけた「ルビーノ」を控えにまわし、
小さな芽が密集する「二十日大根」を欄干レギュラーにした。
その2時間後に事件は起きた。
明朝食べごろと思われる赤い実の中央が、見事にえぐられ落下した。
周囲の葉には黄色い汁が飛び散っていた。
ゴールを決めたフォワードが、いや、この実を落とした奴が
誰だかはわかっている。
去年学んだ撃退法で被害はもう起きないはずだった。
銀の細い糸を欄干に張って、鉢にはキラキラ光る円盤もつけた。
だが今日は、奴のいやがる細い糸から離れ、光る円盤に
太陽の光が届かない一瞬が狙われた。
敵もさるものひっかくもの。
そんな言葉が浮かんだが、奴はさるではなかった。
とりだった。