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2018/04/30

絵になる風景


僕が感じたこの感動は、それを僕が表現しなければ

ほかの誰も感じることができないのです。



片岡鶴太郎の言葉を思い出した。



彼は40歳近くで初めて筆を握ったそうだが、

きっかけは牡丹の美しさに魅せられたからだという。



GW初日、根津美術館で尾形光琳の『燕子花図屏風』に会った。



300年前に光琳が何を感じたのか、背景をいっさいはぶいた

迫力ある大きな屏風を通じて伝わってきた。



毎年この期間に公開しているのには理由がありそうだ。

美術館の広い庭の一角で燕子花が見ごろを迎えていた。



この燕子花を描いたのか。一瞬そう思わせる力がある、

文字通り「絵になる風景」だった。




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