2017/09/28
先日のセミナーのテーマは「真似をしない」だった。
僕は数日間、「真似」という井戸を掘り続けた。意外と深かった。
そんな折、朝刊を読んでいたら、来春六本木の国立新美術館で開催される
印象派展の広告が目にとまった。真ん中に大きな絵がある。
そうか、モネか。
夏の庭を描いた明るい色彩を見て、たいして詳しくもないのに
知ったかぶりする癖が頭をもたげた。
しかし画家の名前を見るとエドゥアール・マネとあった。
あらっモネじゃなくてマネなのか…。
こういう偶然を僕は見逃さない。
さっそくどんな画家か少し調べてみて驚いた。
1866年、モネの作品がマネのものと間違えられたのがきっかけで
2人は交流を深める、とあった。マネはモネを真似たのではなく、
自らが示唆を与えた印象主義からあとで逆に影響を受けたそうだ。
どちらがどう真似たかはわからない。
確かなことは、僕の頭の中が「真似」でいっぱいだった時、
こんな広告に出会ったということだ。