2017/09/17
昔に戻ると新しい。
中村勘三郎の言葉だ。自分の忠臣蔵は、親父の前の台本を使っているのに
新しいと言われるのが面白いと言っていた。
そういえば、オープンカフェって20年ぐらい前から流行ったが、
時代劇を見る限り江戸時代の茶店は皆オープンだった。
哲学者ヘーゲルは「物事の発展は古いものが新たな価値とともに
復活しながら起こる」(らせん階段的)と言っていた。
これから「新しさ」を感じるネタは江戸時代に多くヒントがある。
江戸時代は「老」が大事にされる社会だった。
偉い人は「老中」「大老」と呼ばれた。
そして「老後」とは言わず「老入(おいいれ)」と呼んで、
「老」を終着点ではなく入口と捉えて前向きだった。
現在、「老」が本当に尊ばれているとは言い難いが、
これから「老」をポジティブに捉える、新しい価値観が
どんどん生まれていくだろう。