ここ数年、聞こえてくる鐘の音がどんどん大きくなっている。
暴走老人・下流老人など新しい言葉を冠した著作が売れた。
著者は何とかもっといい社会をという熱い想いで警鐘を鳴らしているのはわかる。
しかしシニアを、高齢化社会をポジティブに捉える論調が不足しているように思う。
警鐘という鐘は耳目を集める効果が高い。テレビや週刊誌などは、その成り立ちの性格も
あってどうしても鐘を鳴らす側にまわるのは仕方がない。
だからこそ、僕らは意識して鐘を鳴らさない側に座りたい。
鳴らしすぎると社会全体が必要以上に暗くなり、本質も見えなくなる。
その鐘を止めるのはあなた、なのだ。