石音インストラクターブログ

2015/09/17

囲碁, 関兵馬インストラクター

兵馬の気づき 『さなぎから蝶へ』

毎月第1・3土曜の夜9時より「碁が旨くなるスパイス講座」を担当しています関 兵馬です。

石音インストラクターの中で1番の古株である私は、根本オーナーに上手く取り入り
月2回のお仕事でお給料を頂いていました。
ところが最近、石音で週4~5回働いている某インストラクターN谷氏より
「インストラクターの中に給料泥棒がいる!」という、至極まっとうなクレームがあった?とか
ないとかで根本オーナーから
「関さん、もうちょっと何かしてくれないかな~」という業務命令が届きまして…。
仕方なしに、何か楽してできる仕事はないかな~と色々考えてみたのですが、
なかなかいいアイデアは浮かびません。

そんな時、私を訴えた某インストラクター長T氏が、台湾グダグダ旅行記を掲載しているのを
思い出しました。そうだ!私もその手でいこう。
ということで、「兵馬のきづき」という題名でコラムを書くことに決定。
ただし、月2回ね。それ以上は無理ですわ。と根本オーナーに伝えると、あっさりOKが出ました。
こんな調子で始まった当コラムですので、普段私が考えていることや感じたことを
何の捻りもなく書いていく決意でございます。皆さんもその覚悟でお目通りを。

さて、栄えある第1回のお題は~さなぎ から蝶へ~です。

ここで急ですが、皆さんに質問があります。
皆さんは 攻めと守り どちらが好きですか?
ちなみに私は、攻めが大好きドS気質です。しかし、家庭ができてからというもの
ありとあらゆる口撃に耐えるべく、さなぎマンになっております。
日頃の鬱憤を石音の指導碁で晴らすのが、私の唯一の生き甲斐でございます。
(興味のある方は是非観戦を!)
どうも生徒さんの中には、私からの愛のムチだと勘違いしている人徳者が多く、救われています。

それはさて置き、囲碁でも攻め派と守り派がありますよね。
どちらが良いとは一概に言えませんが、高段者になるまでは攻めを重視するように
私はお勧めしています。その理由は、攻めることで自分の思いを盤上に表現できるように
なるからです。
それに対し、守ってばかりでは相手の手に対応しているだけになります。それでは
自らの意思を表現する技術が身につきません。なので、下手でも攻めてみるのが大事なのです。

結果を気にせず攻めてみること。

自分の思いを表現できるようになれば、その結果がどうであれ、しっかり体験的に
学習をすることができます。
しかし、ビビッて守ってばかりでは、自らの体験としての学習が進みません。
結果上達が遅くなります。さなぎマンではダメダメなんですよ。
例えば、いくら本を読んでも上達しないのは、体験的に理解していないからといえます。
言うは易し、行うは難し ですね。

ここで気になるのは 攻めって何だろう? ということです。
攻めと一言でいっても、相手をせん滅する攻め、敵の出鼻を挫くジャブのような軽い攻め、
はたまた、攻めるフリをして逃走する見せかけの攻め、と多種多彩です。
ひとつ共通して言えることは、相手に圧力を掛けることで敵の動きを制限し、
自らの選択肢を増やす行為だということです。
まあ、簡単に言うと先手をキープするということですね。

囲碁は、限られた空間を交互に打って領土を取り合うゲームです。
このシンプルなゲームにおいて一番の特権は、「手番を持っていること」なのです。
手番の者にのみ選 択権が与えられ、後手の者は待つより方法はありません。
この理屈がわかれば、守りオンリーはかなりヤバい作戦だと気づくはずです。
なんせ大事な選択権を、いつも相手に献上しているわけですから。
そこで、

皆さんはとにかく攻めるべきです!
相手の着手には、まず無視することから考えてください!
選択権を保持し、自らの選択から実体験を得ること。それが上達への近道です。
そして何よりもその方が楽しいじゃありませんか。

さて、そろそろ私も さなぎから蝶へ 変貌を遂げる時期が来たようです。

あれ?何だかおかしいぞ。  どこに選択権とやらが在るのかなあ。。。

 

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