「お気に入りの場所」の反対は、
「気に入らない場所」です。
僕は月曜日の午後に石音でインストラクターをしながら、
いつもは文筆家として、長短様々な文章を書いています。
そんな僕にとっての一番の「お気に入りの場所」は、
実は「ノートの上」なのです。
なぜなら、そこが一番自分らしくいられる場所だからです。
自分が自分らしくいられる場所は、「お気に入り」になります。
自分が自分らしくいられない場所は、「お気に入り」にはなりません。
僕はほとんどの文章を、ノートに手書きで書くのですが、
そこに「自分らしい文章」が溢れてくるときは、
とても誇らしい気分になることができます。
反対に、机に座ってノートに向かう時間がとれず、
それゆえ「自分らしい文章」を書けないときには、
まるで囲碁で情けない負け方をしたときのように、
とても残念で悔しい気分になります。
囲碁を打っていても、みなさんが誇らしい気分になるのは、
「自分らしい手をたくさん打てたとき」ではないでしょうか。
そのようなときはに、碁盤の上が「お気に入りの場所」になりますが、
負けそうなときは、盤上は「気に入らない場所」になりますよね(笑)
みなさんが次に向かい合う「碁盤」は、みなさんの着手次第で、
お気に入りの場所にも、気に入らない場所にもなります。
碁盤を「自分らしい手」で埋め尽くすことができれば、
これまでよりもずっと、「お気に入りの場所」になりやすいはずです。
「安全な手」よりも「自分らしい手」を、
「正解の手」よりも「自分が打ちたくなる手」を、
もっともっとたくさん打つよう、心がけてみてください。
きっと対局も自分らしくなって、上達も一気に加速するはずですよ!