―本日は宜しくお願いします。まず最初に伺います。囲碁のルールを学んだあと、囲碁が楽しくなってきた方がもっと強くなるにはどうしたらいいですか? 先生になって強くなる
吉原由香里先生:とりあえずまずは囲碁教室に通うことを薦めます。同じレベルの人がいますし、何でも分からないことをすぐ聞ける先生もいます。 特に子供には教室がいいと思います。 |
教えると自分が 強くなります。 |
―薦めて頂いてありがとうございます。石音では有段者が級位者を、級位者が入門の人を教える、といった教える輪が出来ています。 吉原由香里先生:特に囲碁を覚えてそれほど時間がたっていない級位者の人は、教わる側の気持ちが分かるから教えるのが上手ですね。 ですので少し打てるようになった人は、段級位関係なくどんどん教える側にもまわってほしいです。 ―先生になると囲碁がもっと楽しくなる、ということですね。 吉原由香里先生:そうです。そして教えることによって自分も強くなります。 |
級位者の人、 教えるのが上手です。 |
団体戦で強くなる
―今石音では級位者中心で団体戦を開催しています。毎回50人以上のメンバーで盛り上がっています。先生は団体戦に出られたことがありますか? 吉原由香里先生:はい。子供のときの団体戦、楽しかったのを覚えています。下北沢碁会所チームで出ました。15人制だったかな。 普段投げてしまうような碁も団体戦だと粘ってみたりしました。勝ったときはいつも以上に嬉しかったですね。 何度か大会に出ていると、そのうち自然とみなさんとも親しくなりました。 ―では少し打てるようになった人には団体戦がいいですね。 吉原由香里先生:そうですね。団体戦がきっかけで棋力アップする方は多いようです。ただ最初は参加するのに 勇気がいるかもしれません。うまく周囲が後押ししてあげることが必要ですね。 |
団体戦楽しかったです。 |
女性限定の囲碁入門 講座やってます。 |
女性と囲碁
―先生は、女性限定の囲碁入門講座を開催されていますが、女性に囲碁を広めるにはどうしたらいいでしょうか。 吉原由香里先生:まずは場所が綺麗なことですね。特別綺麗でなくても普通であればOKです。私が小さい頃通っていた碁会所では、 石がタバコの匂いがしていました。こういうのは女性にはNGです。 ―デパートなど女性が集まる場所は、たしかに雰囲気作りに力を入れていますね。 吉原由香里先生:このちょっとしたことが出来ると碁会所のイメージはだいぶ変わると思います。ここ(注:ダイヤモンド囲碁サロン)は先ほどの 女性の入門講座でもたびたび利用させて頂いていますが、とても綺麗で雰囲気も洗練されているので安心です。 こういう場所が日本中に出来るといいなぁ。 |
お洒落な碁会所が 増えるといいですね。 |
女性への普及の 鍵は口コミです。 |
―女性が囲碁を始めるきっかけは何でしょうか。 吉原由香里先生:口コミが大きいと思います。私自身もそうですが、女性は楽しかったことがあると友達に伝えたくなります。 そして、最近の女性は新しいことに挑戦しようという好奇心が強いと思います。ですから、関心を持ってくれた人が楽しんでもらえるような環境作りが大切だと思います。 ―女性の場合特に最初の一歩を踏み出せないと思うのですが。 吉原由香里先生:誰でも最初は新しいところに行くのは勇気がいると思います。その人たちにリラックスして楽しんで頂ける雰囲気を作るのが大切だと思います。 その場を楽しんで頂き、その場に友人ができてきたら、その楽しいという思いがじんわり周囲に広がっていくと思います。 |
環境づくりも大切です。 |
仲間がいるから 強くなります。 |
仲間がいるから強くなる
―どうしたら囲碁仲間が出来るのでしょうか。 吉原由香里先生:職場の仲間とか、一緒に囲碁を楽しみたいと思う人を引き込むのはどうでしょうか。大人になると、初対面の人と仲良くなるのには時間がかかります。だから、最初から友達を誘ってしまえば話が早いかもしれません。 ―それはいい作戦ですね。偶然の出会いに頼るのではなく、仲間を囲碁好きにさせてしまうということですね。 吉原由香里先生:そうですね。偶然の出会いももちろん出てくるけれど、それはいつ訪れるか分からない。(笑) まず仲間と一緒にやればきっと新たな楽しみができるでしょう。そしてその仲間がライバルになればもっといいですね。 お互いに強くなること間違いありません。私も7歳から陽子ちゃん(桑原陽子五段)とずっとライバルでした。 |
―仲間がいるから囲碁は楽しくなって強くなる、ということですね。今日はお時間を頂きありがとうございました。石音はこれからも素敵な囲碁ファンを増やし続けます。 |
私にも昔からライバルがいます。 |